洗濯表示の見方と表示別おすすめの洗濯方法

洗濯表示という言葉は聞いたことがあるけれど、どこを見て何に注意したらいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。ここでは洗濯表示の見方と表示別に行うおすすめの洗濯方法について解説します。

洗濯表示とは

洗濯表示とは繊維製品の取り扱い方を記号として示したもので、国際規格に基づき消費者庁が5つの基本記号と付加記号を合わせて策定しています。

これらの洗濯表示をみれば、洗濯機で洗えるかどうか、漂白剤や乾燥機が使えるかどうか、そしてアイロンやクリーニングの有無を確認することができます。

参考:消費者庁「新しい洗濯表示」

洗濯表示の5つの基本記号

洗濯表示に記載されている記号は以下の5つです。

  1. 洗濯の仕方
  2. 漂白の仕方
  3. 乾燥の仕方
  4. アイロンのかけかた
  5. クリーニングの種類

それぞれ、用途に近い記号が用いられており、5つの基本記号を見れば洗い方や扱い方を確認することができます。それぞれどのようなことが記載されているのか細かく見ていきましょう。

洗濯の仕方(たらい)

家庭洗濯の記号は、たらいに水を張った記号です。数字は温度を示し、たらいの下にある線は洗う強さを表します。

漂白の仕方(三角)

漂白の仕方を表すのは三角の記号です。塩素系の漂白剤と酸素系の漂白剤のどちらを選べばいいのか判断することができますし、どちらも使えない場合は×印がつけられています。

乾燥の仕方(四角)

乾燥は〇印の記号で記されています。タンブル乾燥とは、コインランドリーで使用するドラムを回転させて乾燥させる方法で、家庭用の乾燥機機能がついたものが使えるかどうかが分かります。

自然乾燥の場合は、素材によってつり干しや、平ら干しなど細かく指定されています。平干しや陰干しは聞いたことがある人も多いと思いますが、素材によっては、つり干しやぬれつり干しが良い場合もあります。

干し方についてあまり意識していなかった人も、洗濯表示には干し方のコツも記載されています。洗濯表示の記号を見てベストな自然乾燥の方法をチェックしてみましょう。

アイロンのかけかた

アイロンのかけ方はアイロンの記号で記され、アイロンをかける際の目安の温度も記載されています。

クリーニングの種類(丸)

クリーニングは〇の記号で記され、シルクのような特殊な繊維を洗う場合は、油性の溶剤を用いて洗うドライクリーニングが推奨されます。また、水を主としてダメージを最大限に抑えた洗い方をするウェットクリーニングも提示しています。

素材によってどのような洗濯方法がベストなのかは分かりづらいので、洗濯表示の〇印を見ると明確に記載されています。

付加記号

付加記号は洗濯の強さと温度、そして禁止の有無を表します。洗濯の強さは3段階となり「通常・弱い・非常に弱い」となります。温度は「低い・普通・高い」の3段階で表示され、×印がついているものは、洗濯機が使用できません。

ケース別おすすめの洗濯方法

洗濯表示を見て、家庭洗濯がOKの場合と、手洗いが必要な場合は具体的にどのような方法で洗ったらいいのでしょうか。ここからは洗濯機での洗い方と手洗いの方法について詳しく解説します。

洗濯機

洗濯機と手洗いで洗う場合の違いは、5.洗い方のみで他は同じです。

  1. 洗濯表示を確認[共通]
  2. 汚れがある場合は事前に予洗い[共通]
  3. 洗濯ネットに入れる[共通]
  4. 洗剤液を作る[共通]
  5. ドライコースで洗濯
  6. 脱水は短め[共通]
  7. 形を整えて干す[共通]
  8. 直射日光は避けて陰干し[共通]

簡単に流れをご紹介していきましょう。

まずは洗濯表示を確認して、洗濯機が可能かそれとも手洗いかを確認します。

どちらの方法でも衣類全体を見て、汚れがある場合にはスポンジに中性洗剤を染み込ませ、ポンポンと叩きながら汚れを取っておきます。

特に襟や袖口は汚れがつきやすいのでチェックが必要です。

次に衣類を畳んで洗濯ネットに入れます。その際、洗濯機なら洗濯槽、手洗いなら桶やたらいに、水またはお湯を溜め洗剤を入れて洗濯液を作っておきます。

洗濯機を使う場合は、水流が弱いドライコースを選び、脱水は1分程度にして乾いたタオルで余分な水分を拭き取り、形を整えて干します。

この時、洗濯表示の乾燥の仕方(四角)に自然乾燥の仕方が記載されているので参考にしましょう。

手洗い

洗濯表示に手洗いの記号が記載されている場合は、以下のようになります。

  1. 洗濯表示を確認[共通]
  2. 汚れがある場合は事前に予洗い[共通]
  3. 洗濯ネットに入れる[共通]
  4. 洗剤液を作る[共通]
  5. たらいや桶に入れて押し洗い
  6. 脱水は短め[共通]
  7. 形を整えて干す[共通]
  8. 直射日光は避けて陰干し[共通]

洗濯表示を見て手洗いが必要な場合、予洗いをして洗濯ネットに入れます。そして、洗剤を混ぜた洗濯液に静かに沈めます。

全体に水分が行き渡ったら、両手で優しく押して洗剤を含ませて上下に2・3回押し洗いをします。これだけでも洗剤が繊維に行き渡るので汚れが落ちやすくなります。洗剤を使って洗ったら次はすすぎです。

きれいなお水またはお湯を入れたら、軽く絞った洗濯物を優しく浸し、2・3回上下に押して洗剤を洗い流します。

最後は短めの脱水をして形を整えて干します。自然乾燥させる場合は、洗濯表示を見てどの方法が良いのか確認してから干すようにしましょう。

洗濯表示の記号を覚えて賢く洗濯

洗濯表示は、5つの基本記号と付加記号の組み合わせです。慣れれば簡単なので洗濯機の近くに洗濯表示の見方を貼っておくと、その都度確認することができます。

消費者庁は、新しい洗濯表示について、解説のページや覚え方の動画も提供しているので、ぜひ参考にしてみてください。洗濯表示の早見表はこちら→洗濯表示

まとめ

洗濯表示は、衣類の取り扱いが記された記号です。シンプルな記号の組み合わせなので決して難しいものではありません。今まで洗濯表示の見方が分からなかったという人は、洗濯機の近くに貼って確認しながら覚えていきましょう。

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