触れてしまったら最後、独特の臭いを発するカメムシが全国的に大量発生しています。洗濯物についてしまい、洗い直さなくてはいけなくなってしまったという苦い体験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。ここでは、社会問題になっているカメムシについて、洗濯物につけないようにするための対策法について解説します。
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カメムシ大量発生中
昨年の猛暑による影響でカメムシのエサとなるヒノキやスギが成長したことで、カメムシが活発化し大量発生しています。
その被害は全国に及び、農林水産省がカメムシ注意報(令和5年度病害虫発生予報第7号)を発表するほど被害が拡大しています。
カメムシは毎年この時期に発生しますが、発生量の基準は以下の6段階となります。
- 多い(高い)
- やや多い(やや高い)
- 平年並
- やや少ない(やや低い)
- 少ない(低い)
農林水産省が計測している平年値よりも今年は、「多い(高い)」、または「やや多い(やや高い)」の予測となり注意報が発令されました。
つまり、毎年この時期はカメムシが発生するため、数の多さに限らず対策が必要になるのです。
カメムシの体長は約5mm。カメムシにもいろいろな種類がありますが、びっくりすると強烈な臭いを発生させることから通称ヘッピリムシと呼ばれています。それだけ臭いに対する被害が多いというのも、カメムシが嫌われてしまう要因のひとつ。
光に集まるという特徴から、街灯に集まる他、玄関の灯から家の中に侵入するケースも増えています。
目の前に虫が寄ってきて、叩いて落としたら強烈な臭いを発生するカメムシだったという経験がある人も多いのではないでしょうか。
参考:農林水産省
カメムシは秋に大量発生する
カメムシは5月下旬〜8月にかけて産卵し、10月〜11月はエサを求めて集団で移動するという特性を持っています。つまり、「今」が大量発生して活動する時期なので、正しい対策法を知っておく必要があります。
特に深刻なのが、洗濯物にカメムシがついてしまった時の対処法です。びっくりして振り払ってしまうと、悪臭が洗濯物についてしまうので注意しなければいけません。
カメムシ対策でやってはいけないこと
できれば遭遇したくないカメムシですが、動揺しても絶対にやってはいけないことが2つあります。
- 掃除機で吸い取る
- 潰す・叩く
どちらもありがちなものなので詳しく見ていきましょう。
掃除機で吸い取る
カメムシを見つけてしまうと、触りたくないので掃除機を使って吸い取ってしまおうと考えるかもしれません。しかし、掃除機で吸い取ってしまうと、驚いたカメムシが掃除機の中で悪臭を放ってしまうので、余計臭いが取れなくなってしまいます。
掃除機の中に臭いが残ってしまうので、カメムシに遭遇してしまったとしても絶対に、掃除機を使って吸い取るのはやめましょう。
潰す・叩く
カメムシに遭遇してしまうと、早く対処したいという思いから反射的に叩いて潰してしまう人も多いかもしれません。
しかし、潰してしまうと残ったものを処分しなければいけませんし、びっくりしたカメムシが悪臭を放ってしまうので、潰すことも叩くこともおすすめできません。
カメムシは刺激に対して悪臭を放つので、そっとティッシュで覆い外に逃がすのがベストです。手で捕まえて逃がそうとすると、びっくりさせてしまう原因になるので、なるべく刺激を与えないのが重要なポイントになります。
特に洗濯物についているのを発見したら、決して潰さず防虫剤または殺虫剤で吹き飛ばすようにしましょう。
カメムシが好きなものとは
カメムシが好きなものは、干してある洗濯物と草花そして明るい色です。洗濯物は温かく居心地が良いのでカメムシに狙われてしまいます。
カメムシは白色を好みます。
白色は光の反射率が高いため、反射光の熱でカメムシの体を温められるために好むようです。
タオルやシーツ、シャツは白や光を反射する明るい色が多いので洗濯物につくためカメムシ対策が必要になるのです。
庭先に洗濯ものを干している場合はカメムシが好む場所になってしまうので、カメムシが発生する10月〜11月は特に対策が必要になります。
カメムシが洗濯物についてしまうと
カメムシが洗濯物についてしまうと、取り込む際に刺激してしまい悪臭を放ってしまう可能性があります。たまたま手に取った場所が悪いとカメムシを潰してしまい、臭いが取れません。また、洗濯物を介して部屋の中に侵入してしまうこともあります。
カメムシの行動が活発になる10月〜11月にかけては、洗濯物を取り込む際には、カメムシがついていないかどうか確認してから取り込むようにしましょう。
カメムシを洗濯物につけないようにするための対策
洗濯物にカメムシをつけないようにするための具体的な対策は以下の5つです。
- 午前中に取り込む
- 洗濯物カバーをつける
- ミントやハッカを吊り下げておく
- 部屋干しをする
- コインランドリーを活用する
午前中に取り込む
カメムシはお昼から14時くらいが一番活発に動き回ります。午後は洗濯物に陽が当たる時間ですが、カメムシの行動時間を考慮して、なるべく午前中に取り込むと洗濯物につくのを防ぐことができます。
しかし、午前中に取り込むとなると、洗濯機を回す時間も早くなりますし、生活スタイルを大きく変えなければいけません。
午前中に取り込むのが難しい場合は他の対応策をチェックしてみましょう。
洗濯物カバーをつける
午前中に取り込むのが難しい場合や、今までと変わらず洗濯物を干したい場合は、洗濯物全体を覆うカバーをつけてカメムシの侵入を遮断します。
洗濯物カバーは、干す量にもよりますが、ドームタイプやシートタイプ、そしてカーテンや袋型など種類があります。
しっかりお日様にあてて洗濯物を乾かしたい人は、ドーム型のカバーで覆うとカメムシの侵入を防ぐことができます。
洗濯物カバーは花粉やほこり対策としても活用できるので、干す量に応じて活用できるのでチェックしてみましょう。
ミントやハッカを吊り下げておく
カメムシは、草花を好む一方でミントやハッカなどの香りを嫌います。カメムシ対策用の吊り下げ式の芳香剤などを洗濯物の近くに下げておくとカメムシが寄ってきません。
吊り下げ式以外にも、ミントやハッカ系のスプレーをしておくと、カメムシ対策にもなるので洗濯物につかない位置でスプレーをして試してみましょう。
部屋干しをする
カメムシ対策にはいくつかの方法がありますが、午前中に取り込むとなると洗濯機を回す時間を前倒しにしなければいけません。洗濯物カバーを取り付けたとしてもカバーにカメムシがついてしまう可能性もあります。
もし、洗濯物カバーについていたら、刺激しないようにそっと逃がすのがベストですが、反射的に叩いて潰してしまうかもしれません。
どれも難しい場合は、一番安全な部屋干しでカメムシが活動する10月~11月を乗り切りましょう。
部屋干しといっても、網戸をあけて換気をすれば洗濯物を乾かすことができます。
カメムシが苦手という人や、あの臭いは絶対に嫌!という人は部屋干し以外にも絶対にカメムシがつかないコインランドリーがおすすめです。
コインランドリーを活用する
コインランドリーなら、時間を問わず利用できますし、洗濯から乾燥まで自動でやってくれるのでカメムシがつくことはありません。
しかも、高温で乾燥させるのでふっくら仕上げてくれます。
カメムシがつかないように、と対策する時間と手間をかけるよりコインランドリーで一気に洗濯と乾燥を終わらせた方が、気持ち的にも楽になりますし効率的です。
洗濯は自宅で、そして乾燥はコインランドリーでという方法もあるので、乾燥だけ利用するという人も増えています。
カメムシが苦手な人や、カメムシ対策する時間がないという人は、コインランドリーを使って家事の負担を減らしましょう。
まとめ
全国的に発生しているカメムシは、毎年同じ時期(10月〜11)月)に活動が活発になります。きれいになった洗濯物を、カメムシの臭いで汚さないためにも、ライフスタイルに合わせた対策法でこの時期を乗り切りましょう。一番のおすすめは、洗濯から乾燥まで自動でやってくれるコインランドリーです。この機会にぜひ活用してみてください。
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