夏休みが始まると、新学期まで夏服を着用しなくなりますが、汗をたっぷり吸収してしまった制服はどうやって洗ったらいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。今まで制服はクリーニングに出していたという人も、この機会に家庭で洗濯できるかどうか考えてみませんか?ここでは夏の学生服の自宅での洗い方について解説します。
Contents
制服の洗濯表示を確認
制服が洗濯機で洗えるかどうかは、洗濯表示を確認します。
洗濯表示はマークと記号で構成されており、洗濯機で洗えるかどうかは、たらいのマークをチェックし、×印がついていなければ洗濯機での洗濯が可能!
たらいに手のマークがついていたら、手洗いをしなければいけません。覚えてしまえば簡単です!見方については以下の記事をご覧ください。
制服の洗濯表示が付いている場所
制服の洗濯表示がついている場所はある程度決まっています。
ブレザーや詰襟はジャケットの内側、スラックスはお尻のポケットの中、スカートやセーラー服は内側に洗濯表示が取り付けられているので、まずはどの部分に付いているのか確認してみましょう。
毎日着るものだからこそ、どこに洗濯表示が付いているかは、把握しておく必要があります。
また、長年制服を着続けると、洗濯表示が薄くなり見えなくなってしまうので、今年の夏は洗濯表示を見て、スマホで写真に撮っておくと後で見返せるので便利です。
すれて消えてしまって見えない。ということがないように、洗濯表示がついている場所と、タグを確認して写真に記録として残しておきましょう。
洗濯機で制服を洗う方法
制服は、洗濯機で洗濯が可能なものと、手洗い、そしてクリーニングの3つに分けられます。
たらいのマークに×印が付いていなければ、洗濯機で洗うことができますが、その流れは以下のようになります。
- ポケットの中身を出す
- ボタンのほつれがないかどうか確認
- 洗濯ネットに入れる
- 水を貯めてから制服を浸す
- おしゃれ着用の中性洗剤を使用
- 標準コースで脱水は短めに
- 乾燥機は使用しない
- 直射日光は避けて影干し
一度覚えてしまえば簡単なので、ひとつずつチェックしていきましょう。
ポケットの中身を出す
制服のポケットには、ゴミやメモ、お菓子のくずなどが入っていることも少なくありません。
そのまま洗濯してしまうと、洗濯槽がゴミだらけになってしまいますし、生地を傷めてしまうので、必ずポケットを確認して中身を出してから洗濯をします。
ボタンのほつれがないかどうか確認
ボタンやホック。チャックなども、後でなおそうと思いそのままにしてしまっているという人も多いのではないでしょうか。
気づくと洗濯機の中から「カラカラ」音がしていることも。
一緒にボタンを洗ってしまったという経験がある人もいるのではないでしょうか。ボタンが取れそうな場合は、取ってしまうか、または補修して洗濯機に入れます。
これは、洗濯している間に取れてしまい、どこかに行ってしまうというのを防ぐためです。
念には念を入れて、ほつれがないかどうか、全体をチェックしてから洗濯するようにしましょう。
洗濯ネットに入れる
洗濯機で洗う場合、制服は畳んでから洗濯ネットに入れます。この時、ジャケットやスラックス、スカートなどは、洗濯ネット1枚に付き1着を入れるようにします。
大きめの洗濯ネットの場合、上下セットで入れたい所ですが、細かな汚れを落とすために洗濯ネット1枚に付き1着を意識します。
さらに、洗濯ネットに入れる際には、制服を畳んでから入れるのもポイント!畳んで洗濯することで、制服の形が崩れるのを軽減させることができるのです。
制服は、肩や折り目が大事なので、丁寧に畳んでから洗濯ネットに入れるようにしましょう。
水を貯めてから制服を浸す
制服の事前準備ができたら、洗濯機に水を貯めてから静かに洗濯ネットに入れた制服を浸していきます。
通常の洗濯では、洗濯物の重さを量り、その重さに応じた水が給水されますが、制服を洗う時には、前もって貯めておきゆっくり制服を浸すのもポイントです。
上からゆっくり押し沈めることで、水分が全体に行き渡り、洗剤も浸透しやすくなるためです。通常の洗濯よりもひと手間かかりますが、丁寧に仕上げるために取り入れてみましょう。
おしゃれ着用の中性洗剤を使用
水を貯めたら、洗剤を入れて洗剤液を作りますが、この時、通常の洗濯用洗剤ではなく、制服に合わせておしゃれ着用の中性洗剤を使用します。
おしゃれ着用の洗剤とは、ウールなど家庭では洗濯しにくいものを洗うために作られた洗剤で、通常の洗濯用洗剤が弱アルカリ性なのに対して、中性で衣類に優しいという特徴があります。
制服以外にも、冬はニットやマフラーなど、デリケートな素材を洗うことができるので、一本持っていると便利です。
標準コースで脱水は短めに
制服を浸して全体に水分が行き渡ったら、標準コースで洗濯機を回します。この時、脱水の時間を少し短めに設定します。これは、型崩れを防止する他、しわになるのを防ぐためです。
標準コースの脱水は5分〜10分程度なのに対して、制服を洗う時には60秒程度。
いつもよりもかなり短めに設定して、洗い終わったら形を整えてすぐに干すようにしましょう。
乾燥機は使用しない
制服に使用されているポリエステルなどの生地は熱に弱いため、乾燥機は使えません。洗濯から乾燥まで行っている人も、制服を洗う時だけは、乾燥機は避け、脱水してから形を整えて干すようにしましょう。
直射日光は避けて影干し
制服は洗ったら太陽にあてて乾かしたい所ですが、紫外線で生地が傷んでしまうため、直射日光を避けてじっくり乾かします。
風通しが良い場所を選んで、時間の経過と共に日が当たらない場所を選んで干すようにしましょう。
手洗いで制服を洗う方法
洗濯表示に手洗いのマークがついていたら、以下のような流れで制服を洗います。
- ぬるま湯に洗剤液を作る
- 優しく押し洗い
- ぬるま湯ですすぐ
- タオルで水気を取る
ぬるま湯に洗剤液を作る
40℃程度のぬるま湯を用意し、制服が入るくらいのバケツにぬるま湯を溜めておしゃれ着用の洗剤を溶かして洗剤液を作ります。
制服は洗濯機で洗う時と同様、ポケットの中身を出し、ほつれがないかどうかチェック。そして軽く畳んでから洗剤液に優しく浸していきます。
優しく押し洗い
制服全体に水分が行き渡ったら、優しく押し洗いをして洗剤を馴染ませていきます。これを数回繰り返したら次はすすぎです。
ぬるま湯ですすぐ
制服を軽く絞って、きれいなぬるま湯を溜め、優しく沈めて同じように押し洗いをして洗剤を洗い流していきます。 すすぎも2〜3回程度繰り返したら終了です。
タオルで水気を取る
すすぎが終わったら脱水したい所ですが、軽く絞って大きめのタオルで水気を取ります。形が崩れないように、タオルをあてる場所を変えながら、偏りが出ないようにまんべんなく水気を拭き取りましょう。
脱水のように水分を拭き取ることはできませんが、ある程度絞れたら、ハンガーに吊るし、形を整えて陰干しします。
洗濯機で洗う時と同様、直射日光を避けて時間をかけて乾かして終了です。
まとめ
夏用の制服は、洗濯機で洗えるものと手洗いが必要なものに分けられますが、時間と手間がかかります。クリーニングに出すのも便利ですが、今年は自宅で制服を洗うことにチャレンジしてみましょう。
制服を洗う時には、他の物は一緒に洗えないのでコインランドリーを活用すると、制服洗いに集中できます。
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