寒い季節になると手放せない「着る毛布」。まるで毛布に包まれているようなあたたかさで、家事やリラックスタイムに大活躍してくれますよね。でも、毎日使うものだからこそ、気になるのが“お手入れ方法”。「そもそもこれって洗って大丈夫?」「洗濯機で洗えるの?」と不安に思っている方も多いはず。
そこで今回は、「着る毛布って洗えるの?」という疑問にズバリお答えしながら、洗う前の準備から洗濯方法、乾かし方まで、失敗しないためのポイントを徹底解説。おうちで手軽に清潔をキープできるコツをまとめました。
Contents
そもそも着る毛布は洗えるの?
結論から言うと、ほとんどの着る毛布は家庭で洗うことができます。ただし、すべてが同じ方法で洗えるわけではありません。素材や作りによっては、注意すべき点や適した洗い方が異なるため、まずは「洗えるかどうか」を見極めることが大切です。
着る毛布はフリースやマイクロファイバーなどの化学繊維で作られていることが多く、これらの素材は基本的に洗濯機で洗えるものがほとんど。ただし、裏地にボア素材が使われていたり、装飾やベルトが付いていたりするものは、おしゃれ着洗いや手洗いモードが必要になる場合も。
洗濯表示の見方をチェック!
まず最初に確認しておきたいのが、タグに記載されている「洗濯表示」です。これは、製品ごとに決められた正しい洗い方を示すサイン。たとえば、洗濯機マークに×がついていれば家庭での洗濯は不可、手洗いマークがあれば優しく洗う必要があります。
乾燥機の使用可否やアイロンの使用についても記載があるので、表示をしっかり読むことで、縮みや傷みを防げます。
洗う前に確認すべき3つのポイントとは?
(素材・タグ・付属品)
着る毛布を洗う前に、まずは以下の3つをチェックしておきましょう。
一つ目は「素材」。ポリエステルやアクリルなど化繊が多いですが、混紡素材や特殊加工のある生地は取り扱いに注意が必要です。
二つ目は「洗濯表示タグ」。前述の通り、洗えるかどうかの最重要ヒントが詰まっているので、洗う前に必ず確認しましょう。
三つ目は「付属品」。ベルトやファスナー、ボタンなどが付いている場合は取り外せるかどうかを確認し、洗濯前に外しておくと、他の洗濯物を傷つけたり、毛布自体を傷めたりする心配が減ります。
洗う前にやるべき準備チェックリスト
着る毛布はふんわりとしたボリュームが魅力ですが、そのぶん洗濯する際にはちょっとしたコツや注意点が必要です。何も考えずにそのまま洗濯機に入れてしまうと、生地が傷んだり、乾きにくかったりと、仕上がりに差が出てしまうことも…。でも安心してください!洗う前にいくつかのポイントを押さえておくだけで、失敗を防ぎ、着る毛布をふんわり気持ちよく仕上げることができます。
ここでは、洗濯前に確認しておきたい準備のチェックリストをご紹介します。
タグ確認・洗濯ネットの用意
洗濯を始める前に、まず必ずチェックしておきたいのが「タグにある洗濯表示」。これはそのアイテムが自宅の洗濯機で洗えるかどうかを示してくれる大切なサインです。水洗いOKのマークがあるか、乾燥機は使えるかなど、しっかり確認してからお手入れをスタートしましょう。
そしてもうひとつ大事なのが、「洗濯ネット」の準備です。着る毛布はボリュームがあって、生地の表面がふんわりしているぶん、洗濯中に繊維が擦れて毛羽立ちやすいという特徴があります。そこで活躍するのが、大きめサイズの洗濯ネット。これに入れて洗うことで、他の衣類や洗濯槽との摩擦をやわらげ、毛布のふんわり感をキープしやすくなりますよ!
ファスナー・ベルトなど付属品は外しておく
着る毛布の中には、見た目のかわいさや使いやすさをアップさせるために、ファスナーやベルト、ボタンといった付属パーツがついているものもありますよね。でも、こうしたパーツは洗濯中に意外とトラブルのもとになりやすいんです。
たとえば、ファスナーの金具が他の衣類に引っかかってしまったり、ベルトのバックルが洗濯槽にぶつかってカチャカチャ音がしたり、最悪の場合は生地を傷つけてしまうことも…。
そうならないためにも、洗う前に必ず「外せる付属品はすべて外しておく」のが基本です。取り外し可能なベルトなどはあらかじめ外しておきましょう。
ちょっとしたひと手間ですが、これだけで着る毛布の風合いや形を長く保つことができるので、ぜひ実践してみてくださいね。
部分汚れが気になるときは?前処理
袖口や首元など、特に汚れやすい部分が気になるときは、洗濯前の「前処理」をしておくのがおすすめです。ただ洗濯機に入れるだけでは落としきれない汚れも、前処理をしておけばぐんと落ちやすくなります。
方法は簡単。中性洗剤を水で薄めて、汚れが気になる部分にやさしく叩き込むようにしてなじませるだけ。さらに、洗濯ブラシや使い古しの歯ブラシで軽くこすっておくと、よりしっかり汚れを落とすことができます。
「このマーク、どういう意味?」と迷ったことがある方におすすめなのが、洗濯表示の見方と表示別おすすめの洗濯方法という記事。マークの意味がパッとわかって、洗い方のコツまで学べるので、洗濯にあまり自信がない方でも安心して読める内容です。
洗濯機で洗うときの注意点
着る毛布はふんわり感が魅力ですが、洗い方を間違えてしまうと「ふわふわ感がなくなった…」「形が崩れて着づらくなった…」なんて残念な仕上がりになってしまうこともあります。でも大丈夫。洗濯機で洗うときのポイントさえしっかり押さえておけば、おうちでもふんわり感をしっかりキープできます。
ここでは、着る毛布をできるだけやさしく、きれいに洗うための注意点をご紹介します。ちょっとしたコツを意識するだけで、長く快適に使えますよ。
おしゃれ着コース+洗濯ネットでやさしく洗う
着る毛布を洗うときは、通常の洗濯コースではなく、「おしゃれ着コース」や「手洗いモード」を選ぶのがポイントです。これらのモードは水流がやさしく、生地への負担を抑えながら洗うことができるため、ふんわりとした質感をキープしやすくなるんです。
さらに、大きめの洗濯ネットに入れて洗うことで、他の衣類との摩擦を防ぎ、毛玉や毛羽立ちの予防にもつながりますよ!
脱水は短めに。長すぎると型崩れの原因に
洗濯が終わったあとの脱水は、時間をかけすぎないことが大切なポイントです。長時間脱水すると、着る毛布がねじれてしまったり、ふんわりした質感が失われてしまうことがあります。型崩れやゴワつきの原因にもなるので注意しましょう。
脱水の目安は1分〜2分程度でOK。軽く水気を切るくらいで十分です。そのあとは、形を整えて平らな場所に干す「平干し」や、直射日光を避けた「陰干し」で、自然にじっくり乾かすのがベストな方法です!
手洗いの場合の洗い方
「洗濯機で洗うのはちょっと心配…」「お気に入りだから、できるだけ丁寧にお手入れしたい」そんな方には、やさしく手洗いする方法がおすすめです。確かに少し手間はかかりますが、そのぶん生地を傷めにくく、ふわふわ感を保ったまま、清潔に仕上げられるのが手洗いの大きな魅力です。
とくに、タグに「手洗いマーク」が表示されている場合は、洗濯機よりも手洗いのほうが安心。大切な着る毛布を長く愛用するためにも、素材に合ったやさしいお手入れを心がけましょう。ここでは、具体的な手洗いの手順をご紹介します。
押し洗い・すすぎ・軽く脱水の3ステップ
手洗いするときは、基本の3ステップ「押し洗い→すすぎ → 軽く脱水」でやさしくお手入れしていきましょう。まずは大きめの洗面器や浴槽に、30℃前後のぬるま湯を張り、中性洗剤をしっかり溶かして準備します。
そこに着る毛布をゆっくり沈めたら、両手で優しく押すようにして洗っていきます。このとき、ゴシゴシこすったり、強く揉んだりするのはNG。生地を傷めてしまう原因になるので、あくまで「押して・離して」のリズムを意識しながら、全体に洗剤液がなじむように洗いましょう。
洗い終わったら、すすぎも同じようにぬるま湯を使って数回繰り返し、洗剤が残らないように丁寧にすすいでいきます。仕上げは、毛布をそっと押すようにして水気をやさしく絞りましょう。ギュッと強くねじると型崩れや繊維のダメージにつながるので、できるだけ無理な力をかけずに脱水まで進めるのがきれいに仕上げるコツです。
ゴシゴシこすらないのが鉄則
手洗いでいちばん気をつけたいポイントは、ついやってしまいがちな“ゴシゴシこすり洗い”を避けること。特に、毛足が長めのフリース素材やマイクロファイバー素材はとてもデリケートで、摩擦に弱い性質があります。こすってしまうと、毛羽立ちや毛玉ができてしまい、せっかくのふわふわ感が台無しに…。
汚れが気になる部分でも、ゴシゴシせずにやさしく叩くようにして落とすのが正解です。洗剤をしっかりなじませながら、無理に力を入れないよう心がけましょう。
脱水のコツ|型崩れさせずにしっかり水を切る方法
手洗いや洗濯機で洗ったあとの脱水方法によって、着る毛布の仕上がりは大きく変わってきます。脱水が強すぎると、型崩れやゴワゴワした質感の原因になってしまいますし、逆に水分が残りすぎていると、乾きにくくなってしまい、嫌なニオイの原因になることも。
そんなときにおすすめなのが、ふんわり感をキープしながら、しっかり水分だけを取り除く、ちょっとしたコツを取り入れたスマートな脱水方法。正しいやり方を知っておけば、大切な着る毛布を長く快適に使うことができますよ。
バスタオルで巻いて水気を吸い取る裏技
型崩れを防ぎながらやさしく水分を取りたいときは、乾いたバスタオルを使った裏技がとっても便利です。洗い終えた着る毛布を広げて、バスタオルで包み込むように優しく巻いたら、上から軽く押して水分を吸い取ります。これだけでも、しっかりと水気を取ることができるんです。
ゴシゴシ絞る必要がないので、生地に負担をかけることもなく、ふんわり感を守ったまま安心して脱水できます。床にタオルを敷いてその上に毛布を置き、上から手で押さえる方法でもOK。ちょっとした工夫で、着る毛布をやさしく扱うことができますよ。
洗濯機使用時は1分以内に設定
洗濯機で脱水を行う場合は、時間のかけすぎに注意が必要です。目安は「1分以内」。長く脱水すると、毛布が洗濯槽の中で偏ってバランスを崩しやすくなり、繊維がつぶれてしまってふんわり感が損なわれる原因になります。
洗濯ネットに入れたまま、短時間だけ軽く回す程度でOK。その後は、自然乾燥にゆだねてあげるのが一番です。脱水が終わったら放置せずに、すぐに取り出して形を整えて干すことも、きれいな仕上がりを保つための大切なポイントです。
型崩れ・臭いを防ぐ正しい干し方
洗濯後に意外と見落としがちなのが「干し方」。ここを適当にしてしまうと、せっかくきれいに洗ったのに型が崩れてしまったり、生乾き臭が残ってしまったりと、がっかりする結果になってしまうこともあります。
ふんわりとした質感や快適な肌ざわりを保つためには、干し方にもひと工夫が大切。ほんの少し意識を変えるだけで、仕上がりがぐっと変わってきますよ!
陰干し+風通しの良い場所でゆっくり乾かす
着る毛布を乾かすとき、直射日光の下で干してしまうと、生地が硬くなったり、色あせの原因になることがあります。できるだけふんわり感や風合いをキープしたいなら、「陰干し」がベストな方法です。
おすすめは、日陰で風通しの良い場所に平らに干すこと。物干し竿にそのままかける場合は、型崩れを防ぐためにバスタオルを間に挟んで重さを分散させると安心です。また、ハンガーを2本使って肩の部分を支える方法も◎。
乾燥には少し時間がかかりますが、自然な風でじっくりと乾かすことで、ふわっとやわらかい仕上がりときれいな形をしっかり保つことができますよ。
着る毛布の洗濯でよくある失敗例と回避法
「洗ったらゴワゴワになってしまった…」「毛玉だらけで残念な仕上がりに…」そんな経験、ありませんか? 実はこれらの失敗の多くはちょっとした洗濯のミスが原因なんです。
でも大丈夫。着る毛布の洗濯でありがちなNG例とその防ぎ方を知っておけば、次からはずっとラクに、そしてキレイに仕上げられるようになります。せっかくのお気に入りを長くふわふわのまま使い続けるためにも、失敗しやすいポイントをチェックしておきましょう。
柔軟剤の入れすぎでゴワゴワに?
ふわふわに仕上げたい気持ちから、つい柔軟剤をたっぷり入れてしまいたくなりますよね。でも実は、それが逆効果になってしまうこともあるんです。
柔軟剤を入れすぎると、繊維にコーティング剤が残りすぎてしまい、ごわつきの原因になったり、吸水性が落ちてニオイがこもりやすくなることがあります。
ふんわり仕上げたいなら、柔軟剤はパッケージに記載されている使用量を守るのが正解。必要最低限の量でも、じゅうぶんやさしい肌ざわりに仕上がりますよ。
洗濯ネットなしで毛玉&型崩れ
つい面倒で、そのまま洗濯機に放り込んでしまう…そんな習慣、ありませんか? でも実はそれ、着る毛布にとっては大きなダメージになることも。
着る毛布は、ふんわりやわらかな繊維でできているため、ネットなしで洗ってしまうと、生地同士がこすれ合って毛玉ができたり、ねじれて型崩れしてしまうことがあります。
洗濯ネットは手間ではなく、お気に入りを守ってくれる大事なアイテム。少し余裕のある大きめサイズのネットを用意して、毎回きちんと使うようにしましょう。それだけで、仕上がりのふんわり感がぐっと変わってきますよ。
正しい収納方法と保管グッズ
シーズンオフになったら、着る毛布はきれいに洗って、次の冬まで大切に保管しておきたいですよね。でも、せっかく洗って清潔にしたのに、収納の仕方が悪いとカビや嫌なニオイの原因になってしまうこともあるんです。
ふわふわの肌ざわりを長く楽しむためには、収納時にもいくつかのポイントを意識することが大切。着る毛布をやさしく守るための便利な保管グッズも上手に取り入れて、次のシーズンも快適に使えるように準備しておきましょう。
通気性の良い収納袋を使う
シーズンオフに片づけるとき、圧縮袋にギュッと詰め込んでしまいたくなりますが、それは着る毛布にとってはNG。圧縮してしまうと、せっかくのふんわり感がぺたんこにつぶれてしまう可能性があります。
そこでおすすめなのが、不織布やコットン素材の収納袋。通気性がよく湿気がこもりにくいので、カビやニオイの予防にもなり、ホコリや虫からもやさしく守ってくれます。見た目もすっきり整って、クローゼットの中がきれいに片付くのもうれしいポイントですね。
防虫剤と乾燥剤でカビ&ニオイ対策も忘れずに
着る毛布を収納する際には、防虫剤と乾燥剤をセットで入れておくのが安心のポイントです。特に、湿気がこもりやすい押し入れやクローゼットなどでは、カビやニオイが発生しやすくなってしまいます。
だからこそ、あらかじめ湿気と虫対策をしておくことで、ふんわり清潔な状態をしっかりキープできます。防虫剤の香りが苦手な方は、無香タイプや天然由来のやさしい成分を使ったものもあるので、自分に合ったものを選ぶと良いですね。
まとめ
着る毛布は、正しい方法でお手入れすれば、ふわふわの心地よさを保ちながら、長く快適に使い続けられる頼もしいアイテムです。洗う前にタグをチェックしたり、洗濯ネットを使ったり、脱水や干し方を少し工夫するだけで、仕上がりに差がつきます。
また、しまうときも通気性のいい袋を使ったり、湿気や虫対策をしておけば、次のシーズンも気持ちよく着ることができますよ。
今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひあなたの着る毛布も、ふんわりきれいにキープしてみてくださいね。大切な1枚を、もっと心地よく楽しめますように。
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