久しぶりにクローゼットから出した服に、白い点々や黒い斑点が——。それは衣類に生えたカビかもしれません。カビの生えた服は見た目が悪いだけでなく、そのまま着るのは衛生面でも気になるものです。ただ、カビの種類に合った方法でケアすれば、自宅で落とせる場合も少なくありません。この記事では、服にカビが生える原因、白カビ・黒カビ別の取り方、そしてカビを寄せつけない保管のコツまでを分かりやすく解説します。
クローゼットや押し入れの中は、カビにとって好条件がそろいやすい場所です。
つまり「湿気・汚れ・風通しの悪さ」の3つがそろうとカビが発生しやすくなります。落とし方とあわせて、この後の保管対策までセットで見直すのがポイントです。
白くふわっとした綿ぼこりのようなカビは「白カビ」で、繊維の表面に付いていることが多く、比較的落としやすいタイプです。
黒い斑点状の「黒カビ」は、繊維の奥に入り込む性質があり、白カビより手ごわい相手です。表面を拭くだけでは落ちないため、酸素系漂白剤のつけおきで対処します。
塩素系漂白剤はより強力ですが、使えるのは白無地の丈夫な生地に限られ、生地を傷めやすいため、まずは色柄物にも使える酸素系から試すのが安心です。それでも黒い跡が残る場合は、繊維の奥までカビが根を張っており、家庭では落としきれないケースもあります。
粉末タイプの酸素系漂白剤は、カビのほか黄ばみや臭い対策のつけおきにも使える万能選手です。1袋常備しておくと衣替えの季節に重宝します。
素材によっては、漂白剤のつけおきそのものが使えません。処置に入る前に確認しておきましょう。
| 素材 | 酸素系漂白剤 | 対応の方針 |
|---|---|---|
| 綿・麻・ポリエステル | 使える | つけおきで対応できることが多い |
| ウール・シルク | 使えない | 繊維が傷む。専門店に相談する |
| ナイロン・アクリル | 表示を確認 | ぬるめの温度で短時間にとどめる |
| 金属の付属品がある衣類 | 注意 | ボタンや金具が変色する場合がある |
漂白剤が使えない衣類で、白カビが表面に出ているだけなら、消毒用エタノールで対処できる場合があります。目立たない場所で色落ちしないことを確かめてから、布に含ませて軽くたたくように拭き、風通しのよい場所で乾かします。エタノールは揮発が早く水ジミが残りにくいため、水洗いできない衣類にも使いやすい方法です。ただしカビの色素そのものは落ちないため、あくまで菌を抑えてにおいを軽くする処置と考えてください。
なお、重曹はカビ取りそのものには力不足です。においや軽い汚れをやわらげる働きはあるものの、カビの色素を分解する力はありません。黒カビには酸素系漂白剤、におい対策に重曹という役割分担で考えると迷わずに済みます。
カビは「落とす」より「生やさない」ほうがずっと簡単です。次の習慣で予防しましょう。
しまい方の基本は衣替えシーズンの正しい洗濯方法|ポイントと保管のコツで詳しく解説しています。また、部屋のカビはカーテンにも発生しやすいため、気になる方はカーテンのカビを落とす方法とカーテンの洗い方もあわせてご覧ください。
スーツやコート、ウールのニットなど自宅で洗いにくい衣類のカビや、つけおきでも残ってしまった黒カビは、無理を重ねると生地を傷めるだけになってしまう場合があります。あきらめて処分する前に、クリーニングでカビの相談をしてみる価値はあります。宅配クリーニングなら、かさばる衣類も自宅から送るだけで完結します。
プラスキューブ|職人が1点ずつ手仕上げする宅配クリーニング
スーツやブランド服など、自宅で洗えない衣類のクリーニングに定評のあるサービスです。カビが心配な大切な服は、生地を傷める前にプロに任せるのが安心です。
プラスキューブの公式サイトを見るカビは一度生えると完全に元へ戻すのが難しい汚れです。だからこそ、取り方を覚えると同時に、生えにくい環境をつくることが最も確実な対策になります。
服のカビは、白カビなら「屋外で払ってエタノール拭き→洗濯」、黒カビなら「酸素系漂白剤の40〜50℃つけおき」が基本です。落とした後は、洗ってからしまう・完全に乾かす・詰め込まないの3つでカビの再発を防ぎましょう。クローゼットの湿気対策まで含めて、カビの生えない収納環境を整えることが何よりの近道です。
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