コインランドリーのランニングコスト|水道光熱費など固定費の内訳
「コインランドリーは不労所得」とよく言われますが、実際には毎月かかる固定費(ランニングコスト)を差し引いた“手残り”で経営は成り立ちます。開業費用ばかりに目が行きがちですが、私が10年・17店舗を経営して痛感したのは、毎月のコストを甘く見た店ほど苦しむということです。この記事では、ランニングコストの主な内訳を、独立系の立場から本音でお伝えします。具体的な金額は物件・規模・稼働によって大きく変わるため、ここでは項目と「幅で見る考え方」を中心に解説します。
ランニングコストの主な内訳
コインランドリーの毎月かかる固定費は、おおむね次の項目に分かれます。
- ① 家賃…賃貸の場合、毎月のしかかる代表的な固定費。立地が良いほど高くなる傾向があり、売上とのバランスが重要です。土地・建物を所有していれば抑えられます。
- ② 水道光熱費(特に大きい)…ランニングコストの中でも特に比重が大きい項目。乾燥機を動かすガス(または電気)、洗濯に使う水道、照明・空調の電気などがかかります。稼働が増えるほど増える「変動費的」な性質も持ちます。
- ③ メンテナンス費…機器の定期点検・部品交換・故障対応など。機器は消耗品であり、放置すると稼働停止=機会損失に直結します。
- ④ 保険料…火災・設備の故障・賠償などに備える保険。
- ⑤ 決済手数料…キャッシュレス決済を導入する場合の手数料。利便性は上がる一方、売上に応じたコストが発生します。
- ⑥ その他…清掃・消耗品(洗剤など)・通信費・看板の電気代など、細かいながら積み重なる費用。
金額はいずれも物件・規模・稼働によって幅があります。同じ規模でも、立地の家賃やガス契約、稼働率次第で月々の負担は大きく変わると考えてください。
特に大きいのは「水道光熱費」
固定費の中で経営を最も左右しやすいのが水道光熱費です。とりわけ乾燥機の燃料費は、稼働が伸びるほど増えます。これは「売れている証拠」でもありますが、光熱費の単価が上がる局面では利益を圧迫します。エネルギー価格は時期によって変動するため、「今の単価が続く前提」で収支を組むのは危険です。コストの上振れも織り込んで、余裕を持った試算をしておくことが大切です。
固定費は「売上」ではなく「手残り」で見る
売上が立っても、家賃・水道光熱費・メンテ費・保険・決済手数料・税金を引いた手残りがプラスでなければ意味がありません。「コインランドリー=不労所得で即儲かる」という宣伝は、この固定費を軽く見せがちです。減価償却まで含めた現実的な収支で判断してください。儲けの考え方はコインランドリーは儲かるのかでも詳しく解説しています。
ランニングコストで失敗しないための注意点(経験者の本音)
- 家賃と売上のバランスを最優先に…好立地でも家賃が高すぎると手残りが出ません。家賃は「払えるか」ではなく「見込み売上に見合うか」で見ます。物件の考え方は立地・物件の選び方を参照ください。
- 光熱費は上振れを想定する…エネルギー価格の変動はコントロールできません。最良ケースだけでなく、コストが上がった場合の収支も試算しておくこと。
- メンテを後回しにしない…機器が止まれば稼働も止まります。点検・修繕の費用は「経費」ではなく「売上を守る投資」と考えてください。
- 過大な規模はコストも過大に…台数を盛れば固定費も増えます。需要に見合った規模に抑えることが、毎月のコストを健全に保つ第一歩です。
まとめ:固定費を織り込んでこそ現実的な計画になる
コインランドリーのランニングコストは、家賃・水道光熱費(特に大きい)・メンテ費・保険・決済手数料などで構成されます。金額はいずれも物件・規模・稼働によって幅があり、「一律いくら」とは言えません。だからこそ、開業費用だけでなく毎月の固定費を織り込んだ収支で判断することが欠かせません。私は17店舗の経営で、固定費に苦しんだ店も乗り越えた店も経験しました。その実体験をもとに、あなたの物件・規模でのランニングコストと手残りのシミュレーションを無料でお出しします。条件が合わなければ正直にお伝えし、売り込みは一切しません。
※ 費用・コストの最新の目安は物件や時期により異なります。最終的には個別の試算・専門家への相談をおすすめします。